歴史・自然・文化・環境をさぐる『用水と多摩川流域』

~「大丸用水・周辺散策」現地見学③コース~

2022年12月17日(土曜日)JR南武線稲田堤駅に9時に集合。参加者は7名、ミューラボスタッフは5名でした。受付でミューラボオリジナル資料・MAPを受け取ります。

はじめに代表から挨拶と散策についての注意事項の説明があり、次にガイド担当よりコースの概要説明後、稲田堤駅を9時過ぎに出発しました。

本日のコースは、菅堀・中野島用水(中堀)合流~新三沢川合流~二ヶ領交差~布田の草堰~稲荷神社(南堀)~砂川堀と北堀(中野島用水)合流~長念寺~登戸稲荷社~登戸駅東側多摩川合流地点~JR登戸駅までの約6kmを3時間程度をかけて現地見学しました。

9時出発時は無風で気温が低く寒く感じられましたが、昼前頃には日差しが差し込むなど穏やかな散策日よりとなりました。

①駅を出発後まもなく菅堀・中野島用水(中堀)の合流が見られます。中野島用水の水量が多くなっていることがわかります。

②南武線沿いに用水は新三沢川に合流します。新三沢川ができる前までは二ヶ領用水の交差まで続いていました。現在は以後二ヶ領用水交差まで空堀となっています。

③大丸用水の空堀をしばらく行くと二ヶ領用水に交差します。現在は二ヶ領用水草堰から用水を取水し、大丸用水(中野島用水)として中野島・登戸地域を潤しています。


➃砂川堀と北堀の合流点を抜けて一端用水路を離れ、南側方面に行くと長念寺があります。1522年に創建され、本堂、山門など川崎市の重要歴史記念物になっています。本堂の前で住職の話しを伺うことができました。

⑤長念寺を後に北堀(内川)戻り、しばらく行くと登戸稲荷社に着きます。江戸末期の見事な漆喰彫刻が見られます。登戸は職人の町として栄え、良質な土と左官屋が多かったようです。

⑥用水に基り、用水(内川)沿いに行くと用水は南武線下をくぐり、現在は登戸ポンプ場から排水ひ管を通って多摩川に排出されます。ここで用水としての役目を終えます。



~「大丸用水・周辺散策」現地見学②コース~

2022年11月26日(土曜日)JR南武線稲城長沼駅に9時に集合。参加者は7名、ミューラボスタッフは6名でした。受付でミューラボオリジナル資料・MAPを受け取ります。

はじめに代表の江原から挨拶と散策についての注意事項の説明があり、次にガイド担当中村よりコースの概要説明後、稲城長沼駅を9時過ぎに出発しました。

本日のコースは、新堀流路~川崎街道と道標~葎草橋碑~喧嘩口~箱樋~菅堀・新堀合流点~イチョウの木・供養塔~馬頭観音石塔群~矢野口渡船場跡~多摩川原橋~JR矢野口駅までの約4kmを2時間程度をかけて現地見学します。

矢野口駅で一端解散後、参加希望者には菅堀ルートを辿り、JR稲田堤駅までガイドを行いました。

9時過ぎの出発時は雨でしたが、徐々に雨も止み、無風の散策日よりとなりました。

①稲城長沼駅から駅前を流れる新堀流路をしばらく行くと、旧川崎街道交差点に庚申塔や道標を見るこができます。さらに旧川崎街道進むと、押立の渡しから西側の渡船場道で菅堀を渡る箇所に橋が架かっています。葎草橋です。そのたもとに「葎草橋碑」という石碑が立っています。

②葎草橋の東側に進むと菅堀が三つに分岐する北堀(中野島用水)、中堀、南堀(菅堀の本流)に着きます。用水の水争いが絶え間なかったことから「喧嘩口」と言われたようです。

③間もなく行くと用水が交差する稲城大橋の道路に出ます。用水は見事に箱樋となって道路を渡っています。箱樋を設置することにより用水流路を保持しています。


➃菅堀ルートをしばらく行き矢野口駅近くに、矢野口渡船場道と川崎街道が交差する地点、用水路傍に大イチョウと地蔵菩薩塔を見ることができます。

⑤その後、矢野口渡船場へ行く途中、多摩川土手の近くの道に馬頭観音石塔群が現われます。村々にとって重要な交通路であったことがわかります。

⑥さらに多摩川土手近くに矢野口の渡船場跡が現れまる。時代により渡船場の位置は変わったようです。その後、押立堀吐口を見学し多摩川原橋を渡り、矢野口駅に到着しました。


~「大丸用水・周辺散策」現地見学①コース~

2022年11月5日(土曜日)JR南武線南多摩駅に9時に集合。参加者は5名、ミューラボスタッフは5名でした。受付でミューラボオリジナル資料・MAPが渡されます。

はじめに代表の江原から挨拶と散策についての注意事項の説明があり、次にガイド担当中村よりコースの概要説明後、南多摩駅を9時過ぎに出発しました。

本日のコースは、是政橋と渡船場跡~大丸用水堰~分量樋跡~大丸親水公園~菅堀と押立分岐~菅堀と新堀分岐~但馬稲荷神社~雁追橋~津島神社天王社(上新田)~押立素掘~旧川崎街道~JR稲城長沼駅までの約5kmを3時間程度をかけて現地見学します。

9時集合時はくもり空でしたが、徐々に日差しも出て、散策日よりとなりました。

なお、現地見学①コースのガイド資料やMAPのご要望等についてはミューラボメールアドレス宛にご連絡ください。

①南多摩駅より多摩川土手の是政渡船場跡に行きました。是政橋近くで多摩川土手から見渡せる周辺の史跡・建造物等について解説があり、その後大丸用水堰・取水口に向かいました。

②大丸用水堰取水口から大丸用水沿いに歩き、分量樋跡に向かいました。分量樋で大堀と菅堀に分岐しています。今回は菅堀ルートを通ります。。

③大丸親水公園内を流れる菅堀を進んでいきました。菅堀と押立堀、菅堀と新堀などの用水分岐点を通過。用水は透き通っていて流れも速い。気持ちの良い散策です。水田、果樹を潤すために各分岐した用水や掛樋なども数多く見ることができます

➃大丸用水は今でも水田や果樹の用水に欠かせない存在となっています。稲の刈り入れが済み稲が乾されていました。田植えの時期に来たいものです。

⑤菅堀の架かっている雁追橋や用水周辺の但馬稲荷神社、津島神社天王社などを見学し、創建時の由来など、ガイドからの話しに耳を傾け、過去と現在が重ね合わせられたのではないでしょうか。

⑥雁追橋から多摩川に向かうと押立堀用水が、当時の素堀の状態で見ることができました。二ヶ領用水には見られない光景です。

この後、旧川崎街道抜け、稲城長沼駅に到着しました。